こんにちは。「システムも出荷も全部止める権限を持つ人」、ひとり情シスです。
まぁ!また何かが止まったのですの?
ええ、今度は“出荷が止まった”らしいです。
「不合格判定が出てて、出荷できません!」とのこと。
まぁ恐ろしい響きですわね。“出荷できません”なんて。
会社全体がざわつく言葉ですわ。
今日の案件:製品が出荷できません!
◆朝イチの悲鳴
朝イチで電話が鳴った。
製品、出荷できへん!検査で落ちてもてるみたいやねん!
その瞬間、頭の中でベルが鳴った。“出荷できない”の四文字、会社全体をざわつかせる禁句だ。
慌てて出荷システムを開くと、画面には合格判定の文字が並ぶ。
「え、普通に合格してるじゃん…?」
なのにシステムは出荷ブロック中。どう見ても解せぬ現象だ。
◆担当者への連絡と初期確認
まずは担当者に電話。
「こちらでは出荷OKの判定なんですけど」
向こうは半泣きの声で「でも、止まってるんです!」
うん、予想通り。見た目OK、中身地雷。
この瞬間、私の午前中が消える未来が脳裏に浮かぶ。
私は深呼吸してログを確認する。
- 最初の検査では不合格判定
- その後、別の担当者が合格判定を作り直していた
- しかし内部には古い不合格データが残存
つまり、表面上は合格に見えるが、内部には古いデータが残っており、システムが出荷を止めていたのだ。
◆原因の本質
さらに事実確認。
今朝の検査は別の課員が担当していたことが判明。
この情報が課内で共有されていれば、問い合わせは発生しなかったはずだ。
結局、トラブルの根本原因は「情報共有不足」だった。
私は手順を整理する。
- 出荷システムでの判定と内部データの差異を確認
- 担当者と連絡を取り、合格判定作成の経緯をヒアリング
- システムログを整理して、古い不合格データを特定
- 課内で情報共有がなかった点をメモし、再発防止策を考える
一つひとつの作業は短いが、積み重なると午前中があっという間に過ぎる。
電話やチャットでのやり取りは、相手の焦りと不安を伴う。
「出荷できない」は単なる文言ではなく、現場に緊張を走らせるフラグなのだ。
(売上に直結するからね…)
◆火消しタイム
担当者に画面を共有させながら説明する。
「ほら、ここに合格って出てますよね?だから問題ないんです」
理解はしてもらえたが、眉間にはまだしわが寄っている。
言いたい。
「私もわかる。でもあなたが情報を流さなかったせいで、朝から火消しです」
出荷システムは正常化し、製品は無事に出荷された。
しかし、私の心はまだ在庫中。
“見た目OKだけど中身危険”案件に振り回される午前中は、確実に精神リソースを奪う。
◆振り返りと教訓
今回のトラブルは完全に回避可能だった。
最初の検査担当が行った不合格判定を、朝の段階で課内共有していればよかった。
その一手間が、社内の混乱を防ぎ、私の火消し業務も不要になったはずだ。
現場あるあるだと思うのですが、個で動くことが多くて必要な情報が抜け落ちることが多々あると思う。
職場間で仲が悪いとか普通にあるし…なんか血気盛んな人たちが多いんですよね。
班長やその上長ともなれば、かなり落ち着いて信頼感あるのですが…
そんなこんなで結局、社内の公式ルートは“私に確認する”になってしまっている。
誰かが問題を報告すれば、最終的には私に着地する。
社内の駆け込み寺、それがひとり情シスの宿命だ。
午後も別件が待っている。PC画面には合格判定、ログには対応履歴、頭の中には「次は誰がまた問題を起こすのか」という懸念。
でも、立ち止まるわけにはいかない。
今日の教訓:
- “見た目OK”は信用するな
- “情報共有不足”は最大の不良品
- 出荷よりも先に、報連相を流通させよう
- 社内システムも人間関係も、定期メンテナンスが必要
- 火消しスキルは誰にも褒められないが、確実に評価される
📦 出荷は無事完了。しかし、私の心はまだ在庫中。
今日も“ひとり情シス”は社内の駆け込み寺として稼働中。
明日もまた、誰かの“出荷できない”に対応する運命なのだ。